クルクルブログ

サブカル寄りのしがない文系大学生がどうでもいいことをさも重要なことのように書きます。

海外で暮らしたい病の僕たち私たち

「海外で暮らす夢を叶えてるって言うけどやってることつまり海外旅行しながらパソコンで仕事して日本語しゃべれる外国人とつるんでるだけじゃん、…海外で暮らす自分かっこいいとか思ってんだろうな…」

先日こんなことをTwitterで呟いたら、アメリカ人の弟(みたいなもん)から

「たくさんいるよねそういうの」

というリプライが来た。
そんなにリプライを来れる子じゃないのだが、よっぽど思い当たる節があったのだろうか。

きっかけはとあるライターさんが期間限定で外国の部屋を借りてお仕事してきます、という記事を書いていたことだった。

それは別にいいと思う。
先に言っておくけどこのライターさんは悪いことや間違っていることをしているわけじゃない。
私だって天気のよくて開放的な国に行ってのびのびと仕事してみたい。
外国で働くってなんとなくかっこいいイメージもある、それも分かる。

気になってしまったのは、その人がご自身の一連の行為を「外国に住んで働く」と評していたことだった。

私は思った。

「いや、それただの海外旅行でしょ?」
「旅行先にパソコン持ってって日本の仕事片付けてるだけでしょ??」

海外で暮らしたい、働きたい、そう憧れる人は多いけど、
実際どれだけ大変かをわかってる人はどれだけいるんだろう。

私はいつも特に女の子の「海外で暮らしたい!」を聞くたびに
「それはつまりヨーロッパとかアメリカとかおしゃれな国のイケてるエリアでキラキラな生活したいってことだよね?」
と頭のなかで訳している。

一応、アメリカに長期留学もしたし、インターンもしてきた。米国で働く日本人や移民全般の厳しい状況も身をもって知った。
一人で東南アジアや欧州も巡ってきた。

帰国してからつくづく思う。
海外で暮らす、働くって、想像以上に大変なことが多い。
若い女の子の言う海外で暮らしたいなんて、多くの場合、
「海外で暮らすおしゃれな自分になりたい」と同意だ。

だからそのライターの方も、海外旅行と言わず「海外で暮らす」と言ったり、日本語のしゃべれる「スペイン人」と仲良くしてるとアピールしたり、「きれいな街中の風景」を写真に撮りまくってネットにあげてるんだろうな。

果たしてその国をちゃんと見ているんですか?
その国の言葉を使ってその国のことを知ろうとしているんですか?
自分のおしゃれ行為に海外の風景を使いたいだけじゃないんですか?

そう言いたい気持ちもあるけど、繰り返すけどやっぱりそのライターさんに非はない。
誰かを貶めたりも傷つけたりもしていない。
それになんだかんだ私も「若い女の子」なわけで、正直ヨーロッパで暮らしてみたいとか思っちゃう。
わあ羨ましい~海外生活おしゃれー!とか素直に思っちゃう。

でも少なくとも私は、それだけじゃだめな気がするんだ。
外国は、テーマパークではないんだ。

そんな考えに行き着いてもやもやした、6月の曇りの日でした。